週報タルトトタン

よく寝て、よく食べ、日曜ものかき。

#028 レビューと感想とATフィールド


 タイトルこんなんですけど、この記事にはシン・エヴァンゲリオン劇場版:||の感想を書かないつもりです。
 見てきました。レビューサイト風に言えば星五つです。よかった!

 ただ、きちんとした感想書くには「頭が整理しきれていない」「まだ“場”が私のようなニワカの出張っていい状態じゃない気がする」など諸般の問題が解決できていないため、その辺は来週以降に。
 もしかしたら書かないかもしれないけども。現時点では断言できない。正直言うと、ネットの海に自信をもって放流できるだけのいっぱしの感想を書けるか自信がない。未熟な感想文を流そうが何しようが個々人の自由だと理解してはいるのですが……。

 そのため今週は世に溢れるレビューとの接し方、自分個人が抱いた感想の守り方について、個人的な考えをサラッと書くに留めておこうと思います。
 サラッと短めに。
 なんたって筆が進まない。あるよね、そういう日。

 

 

 このブログを始めてようやく半年、言ってしまえば「インターネット・公開・引きこもり」のような形で過ごしてきた中で分かってきたことがあります。
 己の考えを形作るときに、「最初の一手」は自己完結していてもよい/していた方がいいのでは? ということ。

 検索ワード[作品名 感想orレビュー]でいくらでも他人の意見が流れ込んでくる時代にあって、何のこだわりも持たないでいると、作品に向き合ったときの己の心さえ見失ってしまうことはありませんか?
 私はあった。
 作品に対してささやかな好意を抱いていたのに、真っ向から対立する意見を目にして、うっかり流され「確かに駄作かもしれない」と宗旨替えしてしまうとか。
 自分には合わない! と思っていたのに、あまりに世間が絶賛するものだから己の感性を疑ってしまったり。
 そこまで意志が弱い訳ないだろ、と思うあなたはそのままでいてほしい。その強さ=自己肯定感はとても大切。

 で、そんな意志薄弱マンとしては、こうしてネットの片隅に小部屋を作って「これは自分の主観であり感想!」と打ち立てることでやっと自分自身に「自他の境界」を理解させられたような気がしています。
 形にしないで頭の中で捏ねているだけだと、どうしても時間経過や外圧(外部のレビュー)の影響を受けて安定しませんからね。
 形にする=文章として書くだけならネット公開の過程は本来不要ですが、「大っぴらにルール(一週間一記事)を決めることである程度義務化してしまう」のは動機付けとして中々効果的です。

 それに加えて、自分の感想を固めてしまうまでは他所様のレビューを見ない! というマイルールにも一定の効果がありました。
 意見を確立する前に他人の意見に触れると、どれだけ意識していてもバイアスがかかってしまうものです。
 あと、他人の意見に触れる段階においても、自分の考えが決まっていた方が何かと楽しいものかもしれない。好きな部分や嫌いな部分が結構違っていて面白いものですよ。楽しいだけじゃなく、マイナス部分に対する批評を読んでもダイレクトにダメージを受けない=私見が防波堤になってくれる、というのも助かる点です。

 自分の意見・感想を守るのがヘタな人間としては、こうした形で壁を作って初めて、本来の意味で他者と接することができるのかもしれない……。
 と、思った今日この頃でした。
 無理矢理エヴァに絡めていうなら「ATフィールドがないと個を保てずにLCL化してしまうのだから、心の壁は無理に取り払うべきものではなく、むしろ自他を認識するためにある」といったところ。
 話題の急ハンドルがすぎる。

 多分ちゃんとした人はもっと自然に、意図して手を動かさずともアタマの中でこれらを処理できているのだろうと思うと、己のふがいなさに切なくなったりもします。
 まぁ松葉杖アリでもなんとか歩けるようになりましたよってことでここは一つ。

 

 短いですが今日はこんなもんで。
 忙しいとなかなかブログの話題にできる出来事を起こせなくて参った参った。
 こういう時のために記事をストックできるようになれば一丁前なのだろうか。
 精進だな……。

 それではまた次の日曜に。