#035 Discord的孤島生活
今回は、オンライン通話サービス・Discordのちょっと異色な使い方の話です。
Discord。SkypeやZoomに並ぶボイスチャット用フリーウェアとして、主にゲーマー向けの機能を提供しているソフトウェア(対抗心からか、一時期“Skypeの時代は終わった”なんて宣伝文句をデカデカと公式ページに掲載していたりも……)。
ゲーム用に限らず、単純に多人数間のコミュニケーションツールとして非常に使い勝手がよく、またボイスチャットの精度も他のサービスに比べて(多少の遅延はあるものの)良かったりと、個人的用途においては頭ひとつ抜けて便利な印象があります。
あまりマルチプレイヤーのゲームをやらない私も、あったらあったでなにかと使うので、頻繁には使わないにしろ取り敢えずアカウントを確保してPCとモバイル機器にインストールしています。
(英会話サーバーとか、入ってるだけで英語のチャットを眺められていい感じ。通話に参加したことはない。勇気がね……)
このDiscord、他のソフトウェアにない特徴の一つに「サーバー」機能があります。
こんな記事に寄ってくる方であれば既にご存知かと思いますが、念のためご説明すると、Skypeのグループ通話を更に多機能にした感じの使い勝手です。
LINEで例えるならグループチャットがマルチチャンネルに対応したような具合。同じメンバーに対して、複数のグループチャットを共有することができる感じです。
却って分かりにくくなったかも。
このDiscordサーバー、かねてから一度くらいは作ってみたいと考えていたのですが、いかんせん目的がない。
あえてオンライン上で集まって定期的に会話したい友人がリアル・ネット共に居る訳でなし(リアルの友人ならリアルで会えばいいし、ネットの友人は現時点でいない)、不特定多数の人間を集めてコミュニティを運営したい訳でもない(失敗例を沢山目にしてきたので難しさはよく理解しているつもり)ので、多人数が集まる前提のサーバーを作る動機が全くなく……。
とりあえずプライベート設定で作るだけ作ってみたはいいものの、この設定ではAdminが自発的に誰かを招待しない限りは他のユーザーから決して見えない密室です。
さて、どうしようか……。
……密室?
密室大好き! 自分だけの城を築いてやればいいじゃないか!
ということで、初めて作った密室のプライベートサーバーは、現在《個人的なアイデアやメモを走り書きしておく便利空間》として活用しています。
これがなかなか便利。PC、iPad、iPhone間でテキストや画像を共有する手段として案外マルチに活躍してくれています。
Dropboxも結構昔から使っているのですが、こちらはどちらかというとクラウド上にデータベースを構築する方が向いてますね。Discordはデータを整理して貯蔵するのには不向きですが、パッと「このタイトルいいな」と一文だけを送りたいとき等「一個のファイルにするほどの情報量じゃない低カロリーなもの」を共有するときにうってつけ。
もし似たような使い方を模索している方がいらっしゃるなら参考になればと、現在の使い道について下記に記載しておきます。
テキストチャンネルはこんな感じの構成。
『ふでおき』は特に意味のないチャンネルです。Discordを開くたび特定のアイデアばかり目にしてたら疲れるし飽きるので、何も書いていないテキストチャンネルを用意して、閉じるときはそこを表示するようにしています。
『作業机』は雑多なチャンネル。画像をボンボン投げ込んだり、アイデアに満たない考え事をベロベロと呟いたりする用です。
『アイデア壱・弐』『週報』は書き物をするときの端緒になりそうなものを投げ込むところにしています。
『独学』『読書』『くらし』はちょっとしたToDoリストに近い使い方をしています。それこそ「洗剤買っといて」のような些細な内容とか。
更に、あまり使いませんが以下のbotを導入してみました。
【Rythm】
Discordサーバーを利用したことがある方なら高確率で見かけたことがあるはず。YouTubeの動画の音声をボイスチャットにMIXしてくれるbotです。
Apple Musicに入ってるし、集めてきた音源もそこそこ充実しているのでYouTubeの音源に頼ることはあまりないのですが、せっかくサーバーを作ったなら一回くらいは入れてみたい……ということで導入。
予想通り全然使ってませんが、Rythmリクエスト用に独自のテキストチャンネルを用意したりといったサーバー環境の整備はやっぱり楽しかったです。全然活用できてませんが。
【Reminder bot】
指定した日時に、指定したテキストチャンネルへ、指定した内容で書き込んでくれるbot。
こちらの方がどちらかというと利用頻度が高いかも。
たまにはDiscordの「ボミッ」と鳴る通知音を聞きたい、そんな時におすすめ。
以上のような具合で、最近はクラウドメモとしての利用の方が比率を占めてます。
同期速度とか、ファイルとして残さなくていい手軽さとか、その辺が決定打になった印象ですね。Apple純正のメモアプリは同期が即時じゃなかったりイマイチだったりするので……。
あと、チェックリストとして作成しなかった走り書きにも完了印としてリアクションでマークを付けられるのが良いよね。
こんな感じで。
※ABBA天丼の回(#033)でアイデアを使ったのでチェックをつけた図。
まだまだ便利な使い方はありそうなので、今後もこのサーバーをより快適にしていけたら楽しいな……と考えている今日日でした。
とりあえず今週はここまで。
また次の日曜に。