週報タルトトタン

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#043 お買い得! Steamサマーセール2021


 やったぜ! Steamに待望の夏が来た!
 というわけで、日本時間の6月25日~7月9日の間、Steamゲームが大幅にお安くなるサマーセール2021が開催されています。
 私は「積みゲーを崩すまで新規ソフト購入禁止令」を己に発令しましたので(PS5が当たっちゃったもんで)、皆さまは私の分までゲームを買い漁ってお楽しみくださいませ……。

 と、それだけではブログが寂しいので、過去に私がプレイして面白かった作品たちを何本かご紹介しましょう。
 対象は以下のように絞ります。

 

 ・サマーセール2021で値引き対象となっているゲーム
 ・1000円未満

 

 特に何も考えずピックアップしたところ、全体的にヒーリングぢからが高い作品が集まりました。
 夏バテ気味なあなたにそっと処方。
 それではどうぞ。

 

 

 

 


【ABZU】

 Giant Squid 1980円→990円

 我が人生におけるベストゲーム3本のうちの一つ(#027参照)、『風ノ旅ビト』のクリエイター陣が生み出した海洋・ヒーリング・ダイビングゲー。
 タイトルは勝手に「ア↓ブ↑ズー⤵」って読んでるんですが合ってるかは不詳。
 基本的には「水の中を進む風ノ旅ビト」と考えておけばだいたい正解です。色とりどりの魚たちが住まう神秘的な海を探検しながら、ときにサメちゃんと並んで泳いだり、クジラに触ってみたり、岩の上で瞑想してみたり、水流に乗ってジェットコースターなステージをスイスイ駆け抜けたり……。
 ストーリーは一応伏せておきますが、基本的に心臓を脅かしてくるような驚きの展開はありません。頭を休めながら断片的な物語をのんびり楽しむタイプの作品です。信頼のアートワーク&サウンドでじんわりと癒されましょう。
 疲れたあなたにオススメ。

 

 

 

【Refunct】

 Dominique Grieshofer 319円→77円

 なんと77円! こんなに安かったかな? これだけ安ければぶっちゃけどんなクオリティでも許せちゃいますね。
 Refunctは一人称視点の直感的・シンプル・アスレチックゲーです。
 『Minecraft』経験者であれば「影modを導入したマイクラでアスレチックワールドを遊ぶ感じ」と言えば割と伝わりそう。
 果てしなく広がる水面、シンプルな直方体の集合からなるステージ、言葉による説明が一切入らない静けさに満ちたデザイン。この辺にピンと来た方なら買って損はないでしょう。
 クリア時間も30分あればゴールまでたどり着けますので、とりあえず買っておいて「今日は大作に手を付ける気力がないなぁ」な日につまみ食いするのに丁度いいボリュームです。
 個人的には、クリアなんて目指さずにひたすらステージ下の水中に潜って遊ぶのがオススメ。

 

 

 

【The Talos Principle】

 Devolver Digital, Croteam 3989円→597円

 一人称視点のチルなパズルゲー。
 一人称パズルは定期的に摂取したくなりませんか? Talosはパズル好きなゲーマーに必須栄養素をたっぷり供給してくれる作品です。
 Portalが好きな方ならまず間違いなく刺さります。
 こういう3Dパズルをやっていると「これどうやっても“浮かせる”か“貫通させる”しかなくね?」などとルールを破らないと望んだ結果にたどり着けないように思えてくることがありますが、ご安心ください。ちゃんとルールを守った答えが用意されています。もし「どうしてもできない!」の壁にぶつかったなら、それは禁止されていないことを禁止されていると思い込んでいるかもしれません。
 ちゃんと答えを用意してくれている、と信頼できること。名作パズルゲーの条件ですね。

 

 

 

【Klocki】

 Maciej Targoni 98円→88円

 果たしてセールを狙う必要があるのか。
 あまりにミニマルな言葉はいらない系・パネル・パズルゲー。
 そっと差し出されたパズルを、「こうかな……?」とこねくり回すと、ドゥゥゥゥゥゥン……と応えてくれます。このパズルとの無言のやり取りが楽しいんですよ。ルールをなんとなく読み取りながら、考える→解ける→ドゥゥゥゥゥゥン……の一連のコミュニケーションが不思議と心癒されます。
 得意な人なら1時間もかからずに完全クリアできるボリューム。飽きてきて「これ全部クリアしなきゃいけないのか……」と途方に暮れるなんてことはありません。
 安心してlanguagelessなミニマル世界に飛び込んでみてください。きっと小さな満足感が得られるはず。

 

 

 

【INSIDE】

 Playdead 1980円→495円

 ここまでどちらかというと「陽」の癒しのゲームが続いていましたが、ここにきて「陰」のゲームです。個人的には雰囲気がジットリとしていて、これはこれで癒しかもしれないと思うのですが、ホラー要素が苦手な人からは大反対されるかもしれない。
 なにやら不穏な世界で主人公少年が酷い目に遭う『LIMBO』の制作陣が贈る、更なる絶望のパズルアドベンチャー
 『LIMBO』の世界は影絵で表現されていましたが、こちらは3D的演出、とくに光の描写に力がはいっています。明るい場所はたいてい敵がいる場所なので、暗がりの方がよほど安心できる……。
 あと「柔らかさ」の表現が素晴らしいです。3Dモデルであんなに柔らかそうな物体を表現したゲームを、2021年時点でも他に知りません。アレは素晴らしい。何ってラストの話です。
 まぁ詳細はあなたの目で確かめてみてください。
 きっと驚きますよ。

 

 

 

 

 とりあえずこんなところ。メジャーなゲームはコンシューマーの方でやることが多いので、Steamのフェイバリットを紹介するとなると比較的ボリュームが小粒なものに偏りますね。
 夏場にクーラーを効かせて三ツ矢サイダーでもちびちび飲みながら、ボーッとプレイするのが吉。

 もしあなたが気に入る作品をご紹介できていれば幸い。
 あるいはあなたの好きな作品が入っていたらハイタッチしましょう。気が合いますね。


 今日のところはここまで。
 また来週の日曜に。