やってやったぜ!
Demon's Souls(PS5リメイク)を前々回(#049)、前回(#050)に引き続きプレイし、ついにクリアしました。
初フロムゲー、最高に楽しかった! 高難易度、初見殺し、[心が折れそうだ……]など色々な噂を聞いていたため、ソフト購入時は未クリアで投げる可能性も考えていたのですが、無事楽しく完走できました。よかったよかった!
クリア時間は35時間、トロフィーコンプ率は30%。ストーリークリアだけだから大してやり込んでません。
元々ゲームはやりこまずにストーリーを一通り眺めて理解したら終わりにするタイプなので(2周目なんて滅多にしない)(PSトロフィーのプラチナは7個しか持ってない)この1周目並みに腰を据えて向き合うプレイは当分しないんじゃないかな。
ちょっと寂しい気もしますが、その分1周目=初見の体験が強烈で濃かったので十分元は取れた気がしてます。
さて、今日はストーリークリアを経ての総括的な感想。
この偉大なる古典に対してネタバレがどうとかはもう気にしなくて良さそうですが、一応いつも通りに注意書き。
以下の記事には《ストーリークリアまでの内容》《ラスト付近のスクショ》などのネタバレが含まれます。
自力で見たい方はクリア後にお読みください。
【つらぬきの騎士は共闘で楽々】
ビヨールさんが駆けつけてきてくれたおかげで、王城③のボスは初見撃破できました。
やはり(疑似)複数人プレイだと囮役がボスのターゲットを取って防御に専念、攻撃役がスタミナ限界まで殴る、っていう安定した戦いが出来るからいいですね。
と言うと聞こえはいいですが、結局ビヨールさんにつらぬきの騎士のヘイトを押し付けて自分は後ろからチクチクと尻をつついていただけという……。
マンイーターと並び、きちんと真正面から正攻法で戦えばよかった。少しだけ悔いが残る顛末です。
【オーラント王とドッスンローリング】
で、前回の記事で言った通りオーラント王には散々苦労させられました。オフラインモードにして、ソウルレベルを吸われたらリセットしたりしてました。
このおじいちゃん強いのなんの!
動きが速い、下手すると即死コンボで落とされる、最悪レベルを下げられる、とラスボスらしい強キャラ要素満載。レベル下げに関しては「お前それだけはやめろや」の極みです。それポ○モンでやったら返品騒ぎだぞお前!
で、ここに復帰するまでの道中が地味に長いのもちょっと嫌気が差すところ。せめて王城の廊下あたりに要石を置いてくれ! ステが伸びて武器強化も整ったから道中はド安定でしたが(赤目先生も三発で落とせる)それでも単純に距離があるので、例えば嵐の王のように「さ~もう一回行こうか(霧をくぐる)」で即復帰という訳にゆかず……。しんどさで言うと塔の騎士に近かったです。
いよいよ負けが込んできたところで、流石に気付いたことがありました。
「タイミングはズレてないはずなのに、攻撃判定から逃げられてなくね?」
楔の神殿で全裸マラソン大会(装備替え途中に思い立って神殿を練り歩いてみた)をした際に気付いた身軽さ。
ミルドの鎧は重装備の部類に入る重量のため、全装着すると当然動きは遅くなる(重量80%ほどだったかな)のですが、プレイヤースキルの関係で被弾を減らせない=防御力は捨てられないと判断して初期装備のまま着用し続けていました。
クリアしたステージに関しては攻略サイトおよびプレイ動画を解禁していたので、そこで得た情報を掘り返してみたところ……「大力の指輪」のことを思い出しました。
確かあの王城②にいた赤竜を倒せば巣からいなくなり、指輪を回収できるようになるはず!
ここでスタンバイして近接で赤竜を倒し……
指輪を嵌めて通常装備を重量50%以下にして……
王に挑む!
一発クリアしたが!?!?!?!?!?!?!?!?
コレはあれだ、ドラゴンボールで重りを付けて戦ってた悟空がドスッ……ドスッ……と外したのち「ははっ! かるくなった かるくなった!」って本領発揮するやつだ。
私は最初から本気を出したかったんだが!?!?!?!?!?
もしかして今まで苦労してきたボス全員この重荷状態のせいだったのか?
なんて無駄な時間を過ごしてしまったのだろう……オ"ッオ"ッ(滂沱)……。
そんな訳で《ドッスンロールは死を招く》ということを学びました。
皆もつけよう大力の指輪。脳筋さんは特に。
【ボリュームは適正】
先述のとおり、クリア時間は35時間。最初の方のボス2、3体がプレイ時間の半分くらいを占めているように思います。大苦戦していた序盤に「この調子で行けば50時間、いや100時間も目じゃないな……」と半ば諦めていた覚えがあるので。
逆に言うと、塔の騎士を倒すくらい(SL30あたりかな?)まで辿り着ければ、その後は適度に死につつもステージを着実に攻略してゆけますし、ボスも思考の沼にハマらなければ順調に倒してゆけると思われます。
要は慣れ。慣れてしまえば、あとは割とスイスイ。
いやスイスイとはいかないな。嵐の祭祀場はホントに苦労した。ガイコツの距離の詰め方エグいよ!
そんなスピード感でクリアした今、振り返ってみると「正直もうちょっとだけ遊びたい」と思ったりします。この辺も絶妙な匙加減。
とはいえ例えば各エリアにもう1面ずつ追加されたとして、それはそれでお腹いっぱいになっていたと思うので、今のボリュームが丁度良い"腹八分目"ではないかと……。
(実際、各エリアの最終ボスまでの道中も作る計画があったそうですが、予算か納期かその辺の関係で収録されなかったとの噂)
(勿体ないような、現状の最終ボスのリトライ性が保たれて有難いような、複雑な心境です)
【ストーリーは踏み込んでも踏み込まなくてもよい】
個人的な印象ですが、RPG(広くロールプレイングゲームを指すのではなく、JRPGに限定する慣用的な呼称の方)は割とガッツリとストーリーを見せるというか、作中世界の深いところまで関与させるというか、全体的に「ストーリーが濃い」傾向があるように思います。
一方、アクションゲームとしてストイックなゲーム体験に集中させてくれる本作は、どちらかというとストーリーをフレーバー程度のものに留めています。
もちろん火防女とか要人とか、思いっきりボーレタリアの存在するこの世界について語ってますが、言ってしまえば「ゲーム体験に干渉するものではない」。
シナリオとプレイヤーとの距離感という点では、非常にレトロACTゲー的だと感じました。
非常にしっかりと、細かいフレーバーテキストまで作り込んであるけれど、それを一切無視しても『デモンズソウル』というゲームを遊ぶのに支障ないよ……という。
しかし一歩踏み込めば「待ってました。この世界について教えよう」と情報が押し寄せてくる。素晴らしい。
私は割とアクション部分にいっぱいいっぱいでその辺にあまり気を配れてませんでした……。
とはいえ次はプレイヤーがあの要人みたいになるんだな~、要人は多分昔プレイヤーと同じようなこと(もしくはもっと倫理に反するようなこと)に手を染めたんだろうな~、くらいは考えてました。
かつて大人気だったゲームなだけあって、しっかりとした考察記事がネットのあちこちに存在しているので、楽しく読ませていただいてます。
【グラフィックしゅごい、処理もはやい】
これは本当に凄い。
PS4時代にプリレンダムービーでなんとか成してたことをPS5は軽々とリアルタイムでこなしてる感じ。
古いモニタしか持ってないので4K画質なんかは全然体験できてないのですが、とはいえ次世代機の表現力の妙は画素だけではない訳で。
例えば布の表現。
昔だと「なめらかだけど決められた規則的な動き」または「ちょっと不自然なリアルタイムの動き」のどちらかだったと思うのですが、PS5だと「なめらかな、プレイヤーの動作に対応した動き」が実現できてます。
あとフレームレートも60fps? で安定していたはず。処理落ちした場面は覚えている限りではありませんでした。凄い!
【もう一度、記憶を失くしてからやりたい】
これは前回の記事でも書いたような覚えが……。
とにかく「初めて」のゲーム体験に面白さのほとんどが詰まっている作品ですね。
初めて来るエリア、初めてかかるトラップ、初めて会う敵、初めて倒せたボス……これほど「次に何が来るんだろう?」とワクワクしたのは久しぶりでした。
試しに2周目を初回の神殿騎士(脳筋)とは違う魔術師プレイで始めてみたのですが、最初はプレイ感が違って新鮮だったのですが、段々「あれ、結局前回と目指してること(クリア)同じか……?」と素に戻ってしまって、現在は休止中です。そのうち再開するかもしれないし、しないかもしれない。
明日あたり十三機兵防衛圏を始めてるかもしれない(実はもう手元にある)。
そんなこんなで、初回と同じだけの感動はもう二度と得られなさそうです。当然といえば当然ですが。
これが中毒者たちが「新しいソウルシリーズ」を求める理由なのかと、今にして理解した若輩者であります。
ゲームの感想としてはここまで。
PS5を幸運にも手に入れて、なおかつPS3版のデモンズソウルをプレイしたことのない方であればまず買って間違いないでしょう。
久々に「帰ったらあのエリアを攻略しよう」とか「そろそろハルバードの強化をしなきゃ」とか、コントローラーを握っていない時間もゲームのことを考えたりしました。プレイ時間の外でも楽しめる作品は例外なく良作。
エルデンリングが楽しみだ……きっと買います。
今日はここまで。
また次の日曜に。