#053 過疎ブログの楽しみ方、週報一周年
この個人ブログ『週報タルトトタン』を始めてだいたい一年が経ちました。
根っからの飽き性なもので、半年と続かずに放置してしまうかもしれないと開始当初は内心ヒヤヒヤしていたのですが、意外となんとかなりました。
というか一年も経ったの? という感覚の方が強いです。歳を取るごとに年月の流れが早くなってゆくようです。光陰矢の如し。
ブログの運営方針は当初から変わらず「毎週日曜更新」「一記事一テーマ」「ブログ自体のテーマは絞らず、思いつくまま書く」で続けています。
振り返ってみるとゲームの話がほとんどで、料理やら家電やらの話がたまに混ざるくらい。方向性は(ゲームジャンル含め)極めて雑多ですね。
せっかく一年もブログを続けられた節目の回なので、今日は副業や発信ではなく純粋な趣味としてブログを運営することについて書いてみましょう。
あらかじめお断りしておくと、この記事にはPV数向上や収益化に関する有益な情報は"一切載っていません"。
いいですか、載っていないんですよ。ここから先、おカネになるブログ運営のメソッドとか、ネット社会に影響力のあるブログの作り方とか、そういった戦略に関する解説は一切ありません。むしろ戦略など不要! ぐらいの勢いです。丸腰かよ。
言ってしまえば、"過疎ブログの楽しみ方"。
稼ごうとしないブログにだって良さはあるんだよ、という程度の茶飲み話です。
いつもよりは論調が放埓かもしれない。
もしご興味があれば、どうぞ斜め読みしていってください。
さて、このブログ自体は、開設当初から今に至るまでずっと、ターゲット層を明確に定めていません。
というのも、コンセプト自体が「私が毎週のブログ更新を続けられるか」「毎週、書きたいことを見つけられるか」の内向きな挑戦であり、他者へ向けた発信を第一目標にしていないから。
言ってしまえば、ターゲットは“私だけ”。
それでも時折だれかの目線を意識した文体になっているのは、ネットに公開する以上はうっかりこの辺境の地へ迷い込んでくる方もゼロではないため、そういったレアケースのために形だけ備えているというだけです。
じゃあ公開して誰からも見られる状態にする意味がないのでは?
と自分自身でも疑問に思うことが時々ありましたが、改めて振り返ってみると公開していた方がずっといいです。
非公開にすれば誰にも見られないぶん好き放題、何にも気兼ねせずに書き散らせますが、一方で私以外見る人も書く人もいない完全な閉鎖空間になってしまうため、毎週日曜日にきちんとアップしなきゃ! という義務感が生じなくなってしまうんですよ。
毎週読んでいる方がいなくたって、偶然来た方が「あー、毎週更新ってトップに書いてあるけど、もう半年前にストップしてんじゃん」と思って去っていくケースだってあるはず(私自身、そういうブログに出会ったことがある)。
ネットに公開するのは、いわば"証明"です。
また、毎週書きたいことを探そう、という動機付けをすることによって、精神的に引きこもりかけている私が何かしら自発的に行動するきっかけをつくれないか? というのも「毎週ブログ」を作ったきっかけでした。
結論から言うと、多少は生活にハリが出た気がします。
例えばゲーム。
「先週末はヒマだったからあのソフトに手を付けてみたけど、平日にやる気が湧かなくてそのまま積んでしまったな」って経験、ありません?
電源をつけてコントローラーを手にすればきっと楽しいはずなのに、熱量があと一歩足りなくて結局ゴロ寝してしまった、そんな日々が続くうちに積みゲーと化してしまった。そんなソフト、棚に溜まってませんか? ライブラリに並んでませんか?
そういう局面で、「今週はブログに書くことがないからクリアまで持っていくか」と思える。この"あと一押し"が欲しかったんですよ。
嫌々ゲームをやるためのエネルギーを得られる、という話ではありません。あくまで、やれば楽しいのについついスマホ見ちゃうとか、そういう「もうちょっと個人的に有益なことに時間を費やせない?」な局面の打開策になる……くらいのメリット。
えっ、ゲームなんていくらでもやりたいし積んだりしないよ? という方はそのままでいて。その若さ・アツさは素晴らしい。
いい歳になってきたゲーマーには、打ち上げられたクジラみたいにCS機の前で無為に転がってしまう時期が遅かれ早かれ訪れるものです。
話が脱線した。
そんな訳で、この「佐々川の・佐々川による・佐々川のためのブログ」を一年ほど続けてみて得られたメリットは以下のとおり。
- ターゲット層を設定しないから、好きなジャンルについて書きたいときに書けばよく、楽しい
- ネット公開することで毎週更新のノルマに多少の義務感が発生し、三日坊主になりづらい
- 更新する内容を探すため、逆に実生活を充実させようとするインセンティブが生じる
こうして見ると、「書くことが楽しい」「続けることが楽しい」に特化してますね。
実際、積み上げてゆくのは中々楽しいです。
やれるときにザカザカと書けるだけ書いて記事をアップしてしまえば(そして文字数にもこだわらなければ)記事数なんていくらでも増やせちゃいますが、更新を一週間に一回だけに限ることで、増えてゆく記事数とファイル数が重くなる貯金箱のように見えてきます。
見て見てコレ。このフォルダ。
ンー! これこれ! これが眺めてて楽しいんスよ!
しかもこれらが貯金と違って一銭にもならないという快感!
趣味のための趣味、純然たる無為な行動。
そういうところにこそ、損得を超えた自身の性質が垣間見える気がしませんか?
そういう「ブログが楽しいからブログやってます」的な物好きが他にもいないかと、交流はしないまでも遠目に仲間を見つけられないか検索してみたこともあったのですが、なかなかそういう方って検索に引っかかってこないものですね。
副業への関心が高まった今のご時世、「稼げるブログのための失敗しないテーマ選び!」「日記ブログは儲からない!」などの記事ばかりがワンサカワンサと引っかかる。オシャレでシックなマジモンの個人ブログは二、三件引っかかればいい方。
そりゃそうだ、副業系はSEO対策やらが万全だから数多の記事を押さえてトップに躍り出てくるに決まってる。
収益化、いいと思います。本業のほかに収入源があると安心できるしね。
でも私にはちょっと向かない。
まず「稼げるテーマを選ぼう」がスタンスに合わない。
趣味でやる以上はトレンドではなく私自身に迎合したいから。
なんなら最初の記事(#001)で述べたとおり「好きでもないものにイイね! って言わなきゃいけないコミュニティの圧で消耗するくらいなら、発信の場においては修行僧のように誰もフォローせずやりたいことをやり続けてやる」という壁打ち人間(もっと言ってしまえば厄介オタク)な自分が、コミュニティに流されることすらできないのにどうしてトレンドを追いかけるなんてできようか。
反語。
もっと言うと、ちょっとでも収益が生じてしまったら、儲かる方向性を追及する功名心に振り回されて、最終的には全部がイヤになってしまいそう。
おカネになる文章を抵抗もなくサラサラと書ければ趣味と仕事が一致して素敵だろうけど、どうやら私はそういう風には出来ていないみたいです。
ネットの片隅で細々とやるからこそできることも、きっとあるはず。
孤独だからこそ、「書く」作業は一人相撲になる。
四六時中一人相撲を取ってちゃ成長する余地がないけども、週一くらいなら、休憩がてら自分の考えと向き合う時間を設けるのって結構いいものですよ。
交流する場が欲しいときは他所でやります。せめてここにいるときだけは、送るときも受けとるときも一方通行でありたい。
(まぁこんな風に語っておきながら、実情はゆるゲーマーの感想日記なんですけども)
(そんなもんだ)
この一年間のことを思い出しながらツラツラと書き連ねたところで、今日はここまでとしましょう。
たまにテーマが思いつかなくて慌てたりもするけど、おおむね楽しくやれてます。週報タルトトタン。
来年、「二周年になりましたが……」っていう記事を書けたらいいな。
次の一年はより良い記事を、より自信を持って掲載できるように頑張ってみたいです。
純然たる趣味だって、進歩があった方がきっと楽しい。
それではまた、次の日曜に。