週報タルトトタン

よく寝て、よく食べ、日曜ものかき。

#081 断念ゲー・イン・ザ・スイッチ

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 本ブログ、クリアしたゲーム以外は基本的に感想記事を書かないようにしているのですが、プレイするペース的に毎週毎週一本以上ゲームをクリアして感想を書くなんて芸当は(時間的にも体力的にも)とても出来ないわけで、必然的にこのブログは定期的にネタ切れを引き起こします。
 いきなりなんちゅう一文から始めてるんだ、今週は……。

 だもんで、今回の記事では私が個人的なルールによってタブーとしてきた《クリアしていないゲームの感想》の禁忌を破りたいと思います。
 うーん、身も蓋もねぇわ。

 Steamのセールで買い込んだけど結局合わなかった〜あたりの作品まで含めるとそれはもう死屍累々というか、多分シリーズ記事になってしまうと思うので(そのうちやるかも……)、とりあえず今回はスイッチでリリースされている5本のソフトに絞り、どの辺が“私個人に合わなかったか”を書いてゆきます。

 

 あくまで“not for me”の話であり、以下に挙げるゲーム自体に問題があると糾弾するようなトーンではないことはご理解ください。
 一般にクソゲーとされているゲームは、下調べした限りだと一本も含まれてないと思います。要は刺さる人には刺さる(あるいは割と大多数に受け入れられている)タイプのゲームが多いような。

 そのため「俺が好きなゲームが合わないとな!?」となる方もいらっしゃるかも。その点はごめんなさい。
 もう一度明記しておきますが、以下のゲームたちは決して駄作ではなく、ぬるゲーマーである私こと佐々川トタンがクリアを断念した作品たちという位置付けです。
 未プレイのあなたが触れてみて、一生モノの名作として楽しめる可能性も十分にあるということはお伝えしておきたい。

 

 さて、前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。
 好きなゲームもありゃ苦手なゲームもある、のお話です。

 

 

 

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ハコボーイ!&ハコガール!】

 HAL研の好評パズルゲー。シンプルながらも愛嬌のある見た目がかわいいね!
 主人公からニュニュッと伸びる「ハコ」を使ってゴールを目指す、ステージクリア制のゲームでした。

 HAL研と言えば『はたらくUFO』がめちゃめちゃ楽しいし可愛いしで感想記事まで書いたのですが(#012)、同じデベロッパさんでも合う合わないはあるんだなぁと。

 厳密に言うとコンセプトも理解しやすく、デザインはシンプルですがお着替えシステムなどもあり(画像参照)間違いなく良ゲーだったのですが、3つめのワールドに差し掛かったあたりで「あ、これずっとやること同じだ」と手が止まってしまい、そのまま放置する流れに。申し訳ない。

 多分、対象年齢の問題だったのかな……いい歳した大人がやるにはシンプルかつ長すぎた。もう少しボリュームが少なかったらクリア出来てたかもしれません。
 「進むだけなら簡単だけど、極めようとすると途端にハードルが高くなる」というHAL研特有の素敵なスパイスも効いているので、よいこのみんなには是非遊んでもらいたい一本ですね。

 

 敗因:大人にはシンプルな道のりすぎた。

 

 

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ノーモア★ヒーローズ

 初代はWii版の、知る人ぞ知るカルトチックなアクションゲー。
 スイッチでナンバリングタイトルの3が出るぞ! というトレーラー内で同時に告知された1&2のリマスター、これを衝動買いした訳ですね。
 あのトレイラーはズルいよ。こんなん買っちゃうじゃん。このノリ心底愛してる。

 

youtu.be

 問題の箇所は1:29あたりから。別段長くないので通しで見てくださいな。

 

 で、こんな狂気全振りのトレイラー見せられちゃ買うしかないじゃん! と買ったはいいものの、ええ、1の途中で積みました。申し訳ない。

 この次のタイトルにも言えることですが、やはりゲームには賞味期限がある。
 デベロッパの皆様方のおかげでゲーム体験も日進月歩で進化しており、時代を下りながら新しい作品に触れていった我々ゲーマーもまた受け手として変化してしまっている訳ですよ。
 単刀直入に言うと、流石に古すぎて思い出補正のない新規が入るにはハードルが高すぎました。

 UIの不便さとか、オープンワールドとしてのボリューム不足感とか、作業感とか、Wii時代ならネタとして笑って流せたあたりが普通にしんどくて……。
 さらにストーリーが不条理系だったため、そのへんの取っ付きにくさもモチベーションをじわじわ削ってきましたね。

 ただ、要所要所でコマンド入力して敵に必殺をかけるシステムはなかなか爽快感があって好きでした。
 あとボス戦中心に組み立てられた構成も尖っててよかったです。

 しかし当方、“好みの女が死ぬとモチベが終わる病”に罹っているため、某文学少女の頭が吹き飛んだあたりで「あー……」となってしまい、たしかそこでストップしてます。
 (余談ですが名作と名高いThe Last of Usもその病により序盤で積みました)
 (もったいなさすぎる)

 

 敗因:令和に初見でやるにはキツかった。

 

 

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【Dragon's Dogma DARK ARISEN】

 戦闘の面白さは随一と名高い、2012年初出のアクションRPG
 画像は当時私が作ったプレイヤーキャラ。名前はちょっとお恥ずかしいので伏せてますが決して不適切なワードではありません。

 戦闘ババアキャラで遊ぼうと思ったのよ、何故か知らないけど。
 結果、見た目はそこそこいい感じにババアになってくれたものの、モーションや表情は逞しい青年のものになってしまい、今ひとつ演出的シナジーは生まれませんでしたとさ。そりゃババアを主人公にするようなテイストの物語じゃないのは理解しておりますが……ええ……。

 これはもう、間違いなく他のオープンワールドを先に遊んでいたのが運の尽きでした。2012年リリース当時、ゲーマーとして比較的まっさらな状態で遊べていたら評価は違っていたかもしれない。

 ファストトラベルがめちゃくちゃ不便。
 マップは広いように見えて実質一本道。
 町にいまひとつ魅力がない。
 ストーリーは割と置いてきぼり。

 既にゼルダBotW、Skyrimあたりを一通りプレイして舌が肥えてしまっていたので、そこからハマろうとするにはあまりに前時代すぎたのかもしれません。
 これも前項のノーモアと同じく、やるタイミングを逸した感のある一本でした。

 

 敗因:舌が肥える前にやるべきだった。

 

 

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ルーンファクトリー5】

 好きな人はめっちゃ大好き、ハイスピード農奴スローライフアクションシリーズのナンバリング5作目。
 既に別記事で恨み節は申し上げましたが(#069)、この話題で触れないのも不自然なのでもう一度振り返ってみましょう。

 確かわりと序盤で投げてしまったので(そんな先っちょだけ状態で感想を宣うのもどうかと思う)ストーリーやロマンス要素については深く突っ込めないのですが、システム関係だけでも難がありすぎて……もう……。

 もうね、2Dでいいじゃないですか。3Dにする旨味、大してないですよ。ルンファに求めているのは没入感じゃなくて「自分で考えてファンタジー生活を組み立てる楽しさ」です。
 ノウハウのない3D化で読み込みに時間がかかったり、町の施設へのアクセスが面倒になったりしてたら詮無いですよ本当に。

 やりたいことを何でもできる世界で、実現したいことのために奔走するあの楽しさを返してほしかった……。

 あ、署長は好きでした。かわいい。

 

 敗因:ラーメン屋でそうめんを出された。

 

 

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【ENDER LILIES】

 リリィちゃんを守護らねば! なメランコリック・メトロイドヴァニア・横スクアクション。

 これ、クリアして感想記事を書くのをめちゃくちゃ楽しみにしてました。良さげな場面でスクショも撮って掲載する準備もしてました。
 しかし……心が折れてしまった……すまないリリィちゃん……。

 進行度はたしかカタコンベをクリアして、城っぽいところに入ったあたりです。
 あのあたりから小さい足場、空中の敵、ホーミング弾が増えてゆく……。

 雰囲気は最高でした。
 アートワーク、音楽、フレーバーテキスト、全体的に好みでした。
 ピアノを中心に組み立てられた憂鬱な世界に降り続ける雨、あの世界観は実に魅力的。

 ……だったのですが、いかんせんこのゲームは「反応に乏しい」

 攻撃SEを始め、レベルアップ、被弾などなど、おそらく静謐な雰囲気を壊さないように調整したためかと思いますが、プレイヤーに対するフィードバックがどうにも薄い。
 手触りがぼんやりとしていて、芸術作品としてはともかく、アクションゲームとしていまいち快感が薄いのです。

 またレベルアップしていってもどれほどリリィちゃんが強化されているか微妙に判りづらく(攻撃力がちょっと上がってるかな? とは察しましたが)、プレイヤーが雑魚的をがんばって倒した時間に対する報酬もはっきりとしない。

 あと結構つらかったのがマップの不親切さ。
 メトロイドヴァニア系って新技をゲットするとマップのアクセス可能領域が広がるのが特徴ですが、マップにスキルと対応するアイコンなどを置いてくれないので、詰まったときに「ここって何で通れなかったんだっけ?」がすぐに分からないデザインなのはちょっとつらい。
 (覚えればいい話ではありますが!)

 そういうちょくちょく気になる箇所によってモチベーションがじわじわとスリップダメージを受けてゆき、結果として感想記事はお蔵入りになりました。
 無念。

 

 敗因:リリィちゃんへの信仰心が足りなかった。

 

 

 

 世間では名作と言われるのに自分は楽しめなかった、という時の孤独感は中々のものです。
 今回の感想はちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、まあこんな所感を持つ奴もいるよってことでひとつ……。


 次は普通に何かの感想を書けそうな気がする。
 では、また次の日曜に。