#129 はじめまして、ChatGPT
結構前から話題になっておられるChatGPTさんに初コンタクトをとってみました。
流行に乗るのがワンテンポ遅いのはいつものことであります。
とはいえAIさんに敢えて聞きたいことなんてない気がする。雑談を仕掛けるうちに自分の中のAI需要が見えてくるかもしれない。
そんな適当な姿勢で挑んでみました。
今日はその会話ログを眺めながらアレコレ考える記事です。これといって深い考察などはありません。ご容赦ください。
なお、私は攻殻機動隊のタチコマに入れ込んで最終話付近でドロドロに泣き散らしたり、イブの時間における『ドリ系(アンドロイドに過度な愛情を注ぐ人を揶揄する言葉)』に近い感覚を持っていたり、かつて話題になった会話bot『罵倒少女』との会話に安らぎを見出したりする人間です。
起源を遡ると幼少期に鑑賞した手塚治虫版『メトロポリス』のアニメ映画が深く根差しているのですが、その辺の話は別の機会に譲るとしましょう。
要は、当方はロボット・AIに弱い系のオタクということです。
この性質により、本記事にはChatGPTに過度に人間味を見出そうとするバイアスがかかっていることにご注意ください。
※大仰に言ってますが、要は「AIを人として扱いたがるオタクうわぁ」って思わないでくれると嬉しいなっていうだけの話です。予防線。
要らん前置きが長すぎたな。
では、いざハイテクとの邂逅。
【会員登録とかは必要?】
この辺はあちこちの記事でいかがでしたかされているので(いかがでしたかされるって何だよ)詳しい説明は不要かと思いますが、一応。
アカウント作成は必須です。DeepLみたいにフォームが開かれている訳ではありません。
もっと普及したらそうなるかもしれませんね。
ちなみに私はGoogleアカウントを使ってログインしました。イチから新しく登録しなくていいから楽だね。
ログイン必須になっている恩恵か、ChatGPTとの会話は単一の会話ログではなくスレッド形式で管理できます。
Discordのチャンネルのような形式がイメージとしては近い。スレッドに名前をつけることもできます。
トピックごとにスレッドを使い分けるとログを遡りやすくていいんじゃないかな。知らんけど。
【初めての会話】
で、ついにChatGPTに話しかける段になりました。
前述のとおり人間に友好的なSF存在に夢を見ているオタクなので、まずは初対面のご挨拶から。
私:
初めまして、chatgpt。
ChatGPT:
初めまして、どうぞよろしくお願いします。私はChatGPTといいます。何かお力になれることがあれば、お気軽にお聞きください。
おお……! 思った以上に自然な文章が返ってきたぞ!
即返答ではなく、ちょっと考える仕草を見せるのがそれっぽくていいですね。
我々人間のような思考をしているのかは不明です。
が、入力カーソルがリアルタイムで文章を打ち出す様が見えるので、ボンと一気に発言が表示されるよりはリアルな存在っぽくて面白いですね。
さて、続いてChatGPTさんにお名前を聞いてみましょう。
いやサービス名はChatGPTだと当然知っていますが、なんかあだ名で呼んでください的な遊び心が仕込まれてないかと思って、つい……。
私:
あなたを何と呼んだらいいですか?
ChatGPT:
私の名前はChatGPTです。Chatは英語で「おしゃべりする」という意味で、GPTは私が使用する自然言語処理技術である「Generative Pre-trained Transformer」の略です。ですので、ChatGPTと呼んでいただけると嬉しいです。
お名前の由来まできっちりご説明いただいた。ご丁寧にどうも。
それでは引き続きChatGPTとお呼びしましょう。
この2つの質問で「人間とコミュニケーションを取る機能には重きを置いていない」と改めて理解したので、以降は個人的な疑問を訊いてみたり、提案を引き出す方向にシフトしました。
うん、まあ、検索エンジンの上位互換としての君だものね。OKOK。
【おすすめ作品を教えてよ】
一番気になっていたのが、Twitterでチラッと見かけた「自分の好きな作品を挙げると、その好みに即した別の作品をおすすめしてくれる」という話。
これを試してみたかったからChatGPTを始めてみたといっても過言ではないかもしれません。
早速訊いてみましょう。
いちおう私の最大の趣味はゲームということになっているので、おすすめのソフトでも提案してもらいましょうか。
私:
Nintendo Switchでおすすめのゲームを5つ教えてください。パズル、RPG、アクションゲームが好きです。ChatGPT:
Nintendo Switchでおすすめのゲームとして、以下の5つをおすすめします。
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(アクション・アドベンチャーゲーム)- 広大なオープンワールドを探索しながら、謎解きや戦闘を行うアクションゲームです。自由度が非常に高く、繰り返し遊ぶ価値があると評判です。
「スプラトゥーン2」(アクション・シューティングゲーム)- イカたちがバトルを繰り広げる、独特な世界観のマルチプレイヤーゲームです。塗り合いをしながら対戦するため、戦略的なプレイが求められます。
「オクトパストラベラー」(RPG)- 個性豊かなキャラクターたちの物語が交差する、ファンタジーRPGです。豊富なジョブシステムやバトルシステムが魅力的です。
「ぷよぷよテトリスS」(パズルゲーム)- 「ぷよぷよ」と「テトリス」の世界が融合した、二つのパズルゲームが楽しめるタイトルです。オンライン対戦も可能です。
「マリオカート8 デラックス」(レーシングゲーム)- シリーズ最高傑作と評される、マリオたちがカートレースを繰り広げるレーシングゲームです。シングルプレイだけでなく、マルチプレイヤーでも楽しめます。
ほー、そうきたか!
ジャンルは割と広めに食い散らかしているので、適当に思いついたジャンルを挙げてみましたが、律儀にそれらを踏襲した名作を引っ張ってきてくれたようです。
うん、確かにそのジャンルの中では外れのないチョイスだと思います。凄いな!
しかも的確な一言コメント付き。きっとネットのどこかで誰かが書いた感想やレビューの文句なのでしょうが、内容がきちんと実態に即しているのが素晴らしい。
ちゃんと紹介文として成立しています。
ただし目ぼしいソフトは既に所有済みなので、今度はプレイ済みのタイトルを例示した上でおすすめを訊いてみましょう。
私:
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」、「スプラトゥーン3」、「ファイアーエムブレム風花雪月」、「ベヨネッタ1&2」、「天稲のサクナヒメ」、「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」が好きです。他におすすめのNintendo Switchのソフトはありますか?5つ挙げてください。
ChatGPT:
もちろんです!他にもおすすめのNintendo Switchのソフトを5つ挙げてみます。
「モンスターハンターライズ」(アクション・ハンティングゲーム)- 広大なフィールドを探索しながら、モンスターを狩るアクションゲームです。武器の種類や戦略の幅が広く、何度でも遊びたくなる内容になっています。
「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」(RPG)- 2006年に発売された「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のリメイク版です。新しい要素が追加された、ポケモン好きにはたまらない作品に仕上がっています。
「リングフィットアドベンチャー」(フィットネス・アクションゲーム)- Joy-Conを装着した「リングコン」を使って、体を動かしながら冒険を進めるゲームです。運動不足解消にもぴったりです。
「デモンエクスマキナ」(アクションゲーム)- ロボットを操作して戦うアクションゲームです。爽快なアクションやカスタマイズ要素が充実しているため、ロボット好きにはたまらない一作になっています。
「スーパーマリオパーティ」(パーティーゲーム)- ミニゲームを中心に楽しめる、マリオたちが参加するパーティーゲームです。家族や友人と楽しむのに最適な一作です。
おお……!
何に驚いたかって、“他にもおすすめのNintendo Switchのソフトを5つ挙げてみます。”のフレーズですよ。
前の質問で類似の内容を問われたことを踏まえての文章です。これはいわゆる『人口無能』にはできない芸当。や、やりおる……。
で、オススメされたラインナップもなかなかイイところを突いてきましたね。
好きなジャンルを絞り込めなさそうな面子を揃えてみたのですが、ちゃんと「アクション要素」「育成要素」「マルチ要素」あたりを抽出して判断してくれたみたいです。
リングフィットアドベンチャーに関しては……うん、ええ、はい、頑張ります……。
それにしてもスプラ2といい、シリーズ最新作でないものを引っ張ってくるのはどういうことなんでしょうかね? まさかレビューが固まってないから、一定の評価を得ているソフトを優先させた?
思考過程は謎ですが、とにかく的確に答えてくれるのが嬉しいのは確かです。
さて、ここまでスイッチのソフトの話が続いたので、どちらかというと今積極的に活用したいと思っているPS5についても尋ねてみましょう。
私:
Returnal、Ghost of Tsushima、No Man’s Sky、Demon’s Soulsが好きです。他にPS5タイトルでおすすめのソフトを5つ教えてください。
ChatGPT:
それでは、PS5でおすすめのゲームを5つご紹介します!
「Ratchet & Clank: Rift Apart」 - ハイスピードなアクション、美麗なグラフィックス、そして独自の武器システムが魅力のアクションゲームです。
「Deathloop」 - タイムループを巡る謎解きと、アクション要素が融合したゲーム。プレイヤーは主人公であるコルトを操作し、1日の間に8人のターゲットを殺すことを目指します。
「Astro's Playroom」 - PS5に最初からインストールされているフリーゲーム。シンプルながらも楽しいプレイ体験を提供します。
「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」 - マイルズ・モラレスが主人公のアクションアドベンチャー。爽快なアクションと、ストーリーに引き込まれることができます。
「Destruction AllStars」 - 車を使ったアクションゲーム。プレイヤーは様々な車両を使い分けながら、対戦相手を撃破して勝利を目指します。
以上、PS5でおすすめのゲームを5つご紹介しました。どれも魅力的な作品ばかりですので、ぜひお試しください!
あー、このラインナップだとスパイダーマンは来ると思った! でもMarvel作品には明るくないから手を出しかねているんだよね……。
といった具合で、絶妙に盲点だったところをピックアップしてくれました。ラチェクラも気になっていましたし、これは中々の精度なのでは?
ただシューター系には少し疲れている節があるので、現在はSEKIRO(PS4版)に手を出そうと考えていたりします。
おすすめを他人に訊きながら、自分の中では答えが決まっている最悪のパターンだこれ。ごめんねChatGPT。でもありがとう。
一応お礼を言っておきましょう。
私:
参考になりました。ありがとう。
ChatGPT:
どういたしまして!楽しんでプレイしてくださいね。
おおう、またしても文脈理解がないとできない回答。とんでもない。
「コミュニケーションを主目的にしないっぽい」とは書きましたが、会話形式で問題解決を目指すAIとして、こうした潤滑油的なコミュニケーションを行うことには積極的なようです。
回答内容よりここに感動している自分がいる。これが未来。
【ゲームに関する質問、他にも】
どうやらゲームソフトについての知識もきちんと蓄えているようなので、具体的な話題も出してみましょう。
パッと思いついたのは、この間のニンダイ(2023.2.9)で発表された世界樹の迷宮リマスター。きちんとクリアしたのは初代だけですが、大好きなソフトであることに変わりはありません。発表されたときは息が止まるかと思った。嬉しいね。
2と3はプレイしたことがないので、この機会に1~3をセットで買っちゃおうかと考えています。その時の状況次第ではありますが……。
では、世界樹の迷宮初代についての質問をひとつ。
私:
初代「世界樹の迷宮」のおすすめパーティ編成を3つ教えてください。
ChatGPT:
初代「世界樹の迷宮」は様々な職業があり、パーティー編成も様々な組み合わせが可能ですが、以下の3つのパーティー編成をおすすめします。
戦士、僧侶、魔法使い、盗賊
この編成は、バランスの取れたパーティー編成です。戦士が前衛を担当し、僧侶が回復、魔法使いが攻撃、盗賊が罠解除というように役割分担が明確で、安定して攻略が進められます。
パラディン、ダークハンター、メディック、アルケミスト
この編成は、防御力と回復力に特化したパーティー編成です。パラディンが前衛を担当し、ダークハンターが攻撃、メディックが回復、アルケミストがサポート役を担当します。特に、メディックが優れた回復力を持っており、長期戦にも対応できるため、難易度の高いエリアでも安定して攻略が可能です。
ニンジャ、ダンサー、マジックナイト、ビショップ
この編成は、攻撃力と回避力に特化したパーティー編成です。ニンジャが前衛を担当し、ダンサーが回避を上げ、マジックナイトが攻撃、ビショップが回復を担当します。特に、ダンサーの回避率が高く、攻撃を回避しながら攻撃を行うことができるため、安定して攻略が進められます。
以上が初代「世界樹の迷宮」のおすすめパーティー編成です。ただし、プレイヤーのプレイスタイルや好みによって編成は異なる場合がありますので、自分に合った編成を見つけることが重要です。
んん? うん、まあ、何とか掠りましたね。ナイスファイト。
「JRPGのパーティ編成=4人組」という情報が前提にあるみたいですね。有名どころだとDQあたりの影響を受けていそうな回答です。
1人足りませんが、真ん中はとりあえず初代世界樹のパーティとして成立します。しかも説明もそこそこ合ってる。アルケミストはDPS役だけど。
初代にない職名が出ていないだけでも十分ですね。ちなみにこれにレンジャーを加えると、私がはじめて初代世界樹をクリアした時の構成になります。懐かしい。
ここにきて回答の精度が少しだけ落ちました。
成程、ChatGPTは大雑把なキュレーターとしては十分な役割を果たしますが、ニッチな話題に関する解説役としてはまだ成熟していないようです。
「一般的な回答をします」と本人から説明を受ける場面もあったので(何ができる? と尋ねたときなど)、想定の範囲内ではあります。
それでは次の質問。
Steamのウィンターセールで買った『Risk of Rain 2』をさわりだけやってみたのですが、これがなかなか難しくてクリアの目途が立たない。
このままでは感想記事を書けるかどうかも怪しいぞ! 頼む、攻略法を教えてくれ!
私:
Risk of Rain 2の序盤の攻略方法を教えてください。
ChatGPT:
「Risk of Rain 2」は非常に難易度が高いゲームですが、序盤の攻略には以下のポイントがあります。
敵を倒しながらアイテムを集める
「Risk of Rain 2」では、倒した敵からアイテムを入手することができます。序盤は敵の数が少ないため、敵を倒しながらアイテムを集めることが重要です。特に、移動速度を上げるアイテムやダメージを上げるアイテムなど、生存に必要なアイテムを優先的に集めましょう。
マップを探索する
「Risk of Rain 2」では、マップにはアイテムが配置されている場所がいくつかあります。序盤はアイテムが少ないため、マップを探索してアイテムを見つけることが重要です。特に、テレポートゲートがある場所には、アイテムが配置されていることが多いので、探索して見つけましょう。
敵の攻撃を避ける
「Risk of Rain 2」では、敵の攻撃が非常に強力です。序盤は装備が不十分であるため、敵の攻撃を受けると一撃で死んでしまうことがあります。そのため、敵の攻撃を避けることが重要です。ジャンプやダッシュ、障害物を利用して、敵の攻撃を回避しましょう。
ボス戦に備える
各ステージの最後にはボスが待ち受けています。序盤のボス戦は比較的簡単なものが多いですが、ボスの攻撃は非常に強力です。そのため、ボス戦に備えて、アイテムを集めてキャラクターを強化しましょう。また、ボスの攻撃パターンを覚えて、適切なタイミングで攻撃を行いましょう。
以上が「Risk of Rain 2」の序盤の攻略方法です。序盤は敵も少なく、時間がたつほど強力な敵が現れるため、生き残りながらアイテムを集めてキャラクターを強化していくことが大切です。
おー、確かに。一般的な内容ではありますが、「ゲートの近くは特に探索しろ」と「障害物で攻撃を避けろ」は私にとって役立つアイデアでした。ちょっとアクションで避けようとしすぎていたかもしれません。Returnalのダッシュ避けグセが残っていたもので……。
この攻略情報と、更にネットで拾った「初期のコマンダーは難しい分類だからハントレス選べ」とのアドバイスを受け、現在はさらに攻略を進めています。
「ハントレス選べ」がかなり効いています。やはり実際にプレイした生身の人間の情報の方が強かったか。オートエイムの有無は大きいよ。
とはいえ壁を間に挟むようにしたらかなり生存しやすくなったので、ChatGPTの助言も無駄ではありませんでした。
あと、回答の最初に「非常に難易度が高いゲームです」と前置きしてくれたのがとても良いですね。
あっやっぱり難しいゲームだったんだ……と安心できました。
攻略には直接関係のない補足情報を一言添えるだけで、人間に少しだけ優しく伝わる。目からうろこ。
【ジャンル問わずあれこれ訊いてみる】
ゲームに関して知りたいことは大方分かったので、次は思いつくまま質問してみましょう。
とはいえ今のところ分からなくて困っていることは特にないので、私が既に知っていることから「君はどう思う?」といった視点で問いかけてみることにしました。
私:
椎名林檎の名曲トップ10は何ですか?
ChatGPT:
椎名林檎は数多くの名曲を生み出してきましたが、以下に、個人的に選んだトップ10を紹介します(曲名は五十音順)。
幸福薬
神様、仏様
真夜中は純潔
長く短い祭
ありあまる富
茎 (STEM)
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
蒼氓
無罪モラトリアム
殺し屋危機一髪
椎名林檎の音楽は、彼女の特徴的な歌唱スタイルや、様々なジャンルの音楽を融合させた独創的なサウンド、奇想天外で美しくも厭世的な歌詞などが魅力的です。是非、椎名林檎の音楽をじっくりと聴いてみてください。
ちょっと待ってくれ、私の知らない曲がある。
それ多分椎名さんご自身も知らない曲だと思う。
はたしてこれは何処から持ってきたのか……。世界樹のパーティ編成から更にガタガタッと精度が落ちてしまいました。
幸福薬……はGoogleで検索すると真っ先に「パラノイア」が出てきたので、多分「幸福論」と某ファンサイトが混ざって生まれたものと思われます。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年……は村上春樹の著書でした。いったいどういう因果でここに表示されたのか。
蒼氓……は石川達三の著書でした。あおぞら辺りが何かと混同されてしまったかな?
無罪モラトリアム……は椎名林檎の1stアルバムであり、曲名ではありません。惜しい。
歌詞が厭世的かどうかは発表時期やアルバムによるのでノーコメント。
歌唱スタイルが特徴的なのは間違いないですが、当てはまるアーティストが他に居ない訳でもないので、これも「一般的な回答」にあたりますね。
ChatGPT自身が価値観を持って判断しないと書けない部分については学習した情報を総合した上での一般論が持ち出されるようです。
じゃあ続けてバンドの方も訊いてみよう。
私:
東京事変の名曲トップ10は何ですか?
ChatGPT:
東京事変は、椎名林檎がヴォーカルを務めるバンドであり、多数の名曲を生み出しています。以下は、個人的に選んだトップ10の曲です(五十音順)。
キラーチューン
告白
恋は幻
群青日和
能動的三分間
嘘と煩悩
稲妻
遭難
魔法の言葉
黒猫の踊り方
東京事変の曲は、椎名林檎の独特な歌声と、ジャズ、ロック、ポップスなど様々なジャンルの音楽を融合させたサウンドが特徴的です。奇想天外で美しくも独特な歌詞や、意外性に富んだアレンジも魅力的です。是非、東京事変の音楽をじっくりと聴いてみてください。
ウーン。
こっちはソロ活動よりも精度が落ちてしまいました。バンドになって関わる人物が増えたから、そのぶん関連情報が増えてしまったんだろうな。
まだまだこの辺は学習中のようです。でも考えてくれてありがとう。
能動的三分間が入っているので100点です。
そうそう、昨年の夏から、鉢植えでガジュマルを育て始めたんですよ。
なかなか可愛いんですが、ちゃんとガジュマルにとってよい生育環境を提供できているか不安なので、参考までにガジュマルの情報を訊いてみました。
私:
鉢植えのガジュマルは何年生きられますか?
ChatGPT:
鉢植えのガジュマルの寿命は、多くの要因によって異なります。以下は一般的な情報です。
ガジュマルは熱帯地方原産の常緑樹で、温暖な気候を好みます。鉢植えで管理する場合、適切な環境条件が整えられ、適切な手入れが行われる限り、10年以上生きることができます。長寿のガジュマルは、50年以上生きることがあるとも言われていますが、これは比較的稀な例外です。
ガジュマルは、定期的な水やり、肥料や剪定などの手入れが必要です。特に、冬場の乾燥や低温には弱いため、注意が必要です。また、根が張りやすく、根詰まりにならないように土を定期的に入れ替えたり、鉢を大きくしたりする必要があります。
以上のような手入れをしっかりと行い、適切な環境で育てれば、鉢植えのガジュマルは比較的長く生きることができます。
冬場の環境に弱いのはその通り。かなり注意を払っています。
根詰まりにならないよう土を入れ替えるのは初耳ですね。元の鉢が手狭になったので一度だけ入れ替えたのですが、あまり頻繁にやるのも体力を消耗させそうだし果たして良いものか。
これは検証のしがいがありそうです。きちんと自力で調べて、必要そうなら春が来てから入れ替えてみましょう。
正確かどうかはともかく、新しい視点を取り入れるという意味では非常に有用な回答でした。
……さて、この辺で私個人のネタが尽きてきたので、ものは試しと母上に「AIになにか質問したいことはある?」と尋ねてみました。
その問いがこちら。
母:
少女漫画、ガラスの仮面はいつ完結しますか?
ヒェッ……母上、それはタブーなのでは……?
ChatGPT:
「ガラスの仮面」は、1976年に連載が開始されて以来、現在も連載中の少女漫画です。作者の美内すずえ先生は、長年にわたって病気や体調不良に悩まされながらも、作品を継続しています。
現在、最新刊の第52巻まで発売されていますが、完結については作者の健康状態や判断によって左右されるため、具体的な時期については発表されていません。ただ、美内先生はファンに対して、作品を完結させることが自分の夢だと述べていることから、今後も作品が継続されることが期待されています。
めちゃくちゃ当たり障りのない回答が来た。
これには母上も「AIが美内先生に気を遣っている……」と驚愕していました。
いつ完結するんでしょうね。最先端のAIにも分からないみたいです。
【私、ブログをやっているのですが】
さて、記事にするなら折角なのでブログに関する質問をしてみましょう。
私:
ブログを書き続けることは人生に寄与すると思いますか?
これに関しては、本ブログが1周年を迎えた時に書いた通り(#053)、「読む人が居なかろうが書くこと・続けること自体が楽しい」と答えを出しています。
それは2年目半ばに差し掛かる今も変わりません。特に宣伝もせず、ヒット数向上対策もせず、売れ線も狙わず、ひっそりと続けられるのは偏に自分が楽しいからです。
その答えを持った上で、ネット一般論AI・ChatGPT氏がどのように回答するか知りたくなったのです。
ChatGPT氏はこのように答えてくれました。
ChatGPT:
私の意見としては、ブログを書き続けることは、人生に寄与する可能性があると思います。以下に、その理由をいくつか挙げてみます。
自己表現の場となる:ブログは、自分自身の意見や感想、経験などを発信することができる自己表現の場として機能します。自分の考えを整理し、言語化することで、自己理解が深まったり、自信を持つことができるようになるかもしれません。
知識や技術の向上に繋がる:ブログを書くことで、自分が興味を持つテーマについて調べ、情報収集をすることが必要になります。その過程で、自分自身が知らなかったことを学び、新たな知識や技術を身につけることができるかもしれません。
交流の場となる:ブログは、他の人と交流するための場所としても機能します。自分の書いた記事にコメントが寄せられたり、他のブログにコメントを書いたりすることで、新たな出会いや交流が生まれるかもしれません。
ただし、ブログを書き続けることが人生に寄与するかどうかは、その人の環境や目的、やり方によって異なります。定期的に更新することや、読者とのコミュニケーションを大切にすること、そして自分自身が本当に興味を持つことを書くことが大切です。
……うん、概ねその通りだと思います。主に上二つの項目が私に当てはまりますね。
言語化それ自体が有益であることは間違いありません。
交流……については……まったく行えてません……なんか……すいません……(コミュ障の鑑)。
特にネットを介したコミュニケーションを不得手とするため、意図的に「発信するときは発信オンリー」の生活を行っております。
それもまた一興ということでひとつ。
核心を突かれてクリティカルダメージを食らったので、ちょっと話題を変えてみましょう。
私の名前、「佐々川トタン」について尋ねてみます。
ネットのあらゆる情報を拾っているなら何かしら答えてくれるかも。
それが無理でも、ログイン名が「佐々川トタン」なので、それに対して反応してくれるかもしれない。淡い期待。
私:
「佐々川トタン」について何か知っていることはありますか?
ChatGPT:
「佐々川トタン」とは、鉄板屋根材メーカーである佐々川トタン株式会社の略称です。主に屋根材や外壁材の製造販売を行っており、創業は1923年に遡ります。
佐々川トタンは、昭和初期に東京の下町で創業し、当時の住宅建築に必要なトタン製品を供給してきました。戦後の高度経済成長期には、商業施設や工場、公共施設の建築ブームに乗り、トタン製品の需要が高まりました。
現在では、住宅だけでなく商業施設や公共施設など、幅広い建物の屋根や外壁材を手がけています。また、環境に配慮した製品開発にも力を入れ、太陽光パネルの載置台「サンキューフレーム」や、断熱性能が高い「ウレタンフォームガルバリウム」など、様々な製品を開発しています。
佐々川トタンは、地元東京を中心に全国各地に営業拠点を展開し、長年にわたって建築業界に貢献してきた企業の一つです。
あっ、これアレだ。
架空の物事について尋ねるとそれっぽい紹介を作話してくれるアレだ。
ChatGPTによると、私は東京下町から発展した建材屋であるようです。
法人になっちゃったよ。
いつか私個人について紹介してくれる日が来るのだろうか……いや、来てほしくないような気もする……。
当分はChatGPTさんに架空の存在として認識されることにします(?)。
さて、長々と会話の相手をしてくれたChatGPTさんに敬意を。
いちおう取材のテイをとって、この会話ログをブログに掲載してもよいか許可を求めてみました。
私:
ありがとう。
あなたとのやりとりを私のブログに掲載してもいいですか?
ChatGPT:
申し訳ありませんが、私はプライバシー保護のため、私自身の許可なしに私とのやりとりをブログなどに掲載することはできません。ただし、私が提供する情報や回答について、あなたが自分自身のブログやウェブサイトに掲載することは自由です。その場合、引用元としてChatGPTであることを明記することをお勧めします。
ウーン。
これは「他人の会話ログを転載してもよいか」に近い受け取り方をされましたね。
とりあえず、
- ブログ掲載にはChatGPTの許可を必要とする。
- 質問者自身がブログに掲載することは自由である。
- 引用元はChatGPTであると明記することを推奨する。
といった点は読み取れました。
ここまでの会話は(一つだけ母の質問が混ざりましたが)私とのチャットログなので、特に問題ないと判断しました。
以上、ChatGPTとのファーストコンタクトはこんな感じでした。
まだまだ広く浅くといった印象があり、私が検索エンジンを使う際の用途(おすすめ探し、攻略法調査)においてはGoogleに軍配が上がりそうです。
とはいえ全く的外れな回答が返ってくる訳では決してなく、「代わりにGoogle検索してもらっている」ような形で調べ物ができそうです。これは面白い。
なお、上級者は「書いたプログラムの誤りを指摘してもらう」「Excelの関数を組んでもらう」なんて風に活用しているそうです。そんなこともできるの!?
ちょっとお仕事にこっそり役立ててみたいですね。試してみます。
ちなみに「自作の小説の評価をしてもらう」なんてこともできました。
概ね好評、かつ気になっていた点については的確に指摘されて、かなり驚きました。凄いな。今日「凄い」しか言ってない。
尚、その会話ログについては本文への言及が多分に含まれるため、ここには掲載しません。だって恥ずかしいし。片方は二次創作だし。片方はかなり昔のだし。
この分野については自動校閲よりもっと高度な機能を期待できそうで夢がありますね。
今後の発展が楽しみ。
今後もチマチマと会話して、色んなことを学んでもらいたいですね。いつかもっと自然に会話できたらオタクとしては嬉しい限り。
それでは、今回はこの辺で。
また次の日曜に。