#153 Hi-Fi RUSHでスッタンスタタン
Steam版『Hi-Fi RUSH』をクリアしてきました。
これは……これは久しぶりに“刺さった”ゲームかもしれません。
好き。とても好き。
クリアまで11時間ちょっとかかりました。難易度はノーマル。
クリア後要素や実績はまだまだ触れてません。実績や壁紙コンプはまあ……目標にはしないでおきます。倒れそうだし。
そんな感じのクリア感想記事です。ゆるめ。
中盤の画像や「どんな人が仲間になるか」あたりの情報は混入してしまうので、ネタバレを気にする方は要注意です。
とはいえ視覚経由のネタバレはゲームの楽しみを損ったりはしないはずなので、今回はそこまで配慮しません。プレイしないと分からない部分が多いからね。
こんなもん読んでないでさっさと買ってプレイしてください(このブログの意味は?)。
では、以下本文。
【徹頭徹尾、リズム感】
リズム感×バトルというと、大半の人々のアタマに真っ先に思い浮かぶのは『Crypt of NecroDancer』でしょうが、Hi-Fi RUSHの戦闘はそれとはかなり違います。
公式の実績名で出てきているので躊躇なくたとえさせていただくと、“デビルなんとかとかベヨなんとか”の戦闘に、BGMに合わせたリズム入力要素を上乗せした感じです。
まず自由度が全然違う。
ネクロダンサーの方は「進む」「退く」「叩く」の限られた択をビートに合わせてテンポよく選択してゆくゲーム性でした。非常にストイック。
ちなみに私は挫折しました。難しかった。ゼルダンサーの方は一日でクリアできたけども。
Hi-Fi RUSHの方は、「弱攻撃」「強攻撃」「回避」「パリィ」をBGMに合わせて押すだけ。タイミングさえ合っていればどれを選んでもOK。
移動には(主人公が勝手にリズミカルに歩くけど)リズム縛りがないので、任意のタイミングで敵と距離を取ったりもできちゃう。
やさし味!
また、攻撃タイミングが限られる(いわゆる4つ打ち)からか、攻撃判定が結構大きかったり、オートで敵の方に向いてくれたりと随所の設計に親切さが垣間見えます。ありがてえ。
イージーからノーマルの難易度であれば、極論、「なんか音楽に合わせて殴ってたら勝てた」の感覚でクリアできますね。
通常戦闘のみならず、
- 消える足場の出現&消失
- 仲間を使ったギミック対処コマンド
- ドアのボタン押し
こういったもの全てがリズムゲーと化してます。何もかもビートに乗せてきやがります。マジで。
「アクションゲームにありがちなもの」が全てリズムゲーに変換されて詰め込まれており……これは……リズム地獄というか、グルーヴ天国というか……とにかく好きな人は絶対に好きなやつです。
拍に合わせてボタンを押したら褒められるゲームが好きな諸氏なら絶対に楽しめます。
GREAT判定からしか得られない栄養をきちんと摂取してゆきましょう。
【痺れる音楽揃ってます】
ロックの方面には明るくないため「アッこの名曲は!」という反応はできませんでしたが、とにかく名曲揃いなのは間違いない。
ここで「あの曲が入ってますわよアナタ!」と紹介できれば良かったのですが、まあその辺は詳しい御方にお任せしましょう。
気合の入る通常戦闘やボス戦の曲はもちろん、フィールドのインスト状態BGMの心地よくて好きでしたね。
ボーカル曲で言えばミモザ・オン・ステージのあの曲が好みだったな。
気になる曲に出会えたときはスクリーンショットを撮ればよろしい。
なんたって曲がかかった瞬間にクレジット表記を出してくれるからね!
「一番キマる瞬間」に曲紹介してくれるの、痺れる。
ナンバガは流石に聞いたことあったよ。流石にね。
【和製アメコミ的なアートワーク】
いいよねキャラデザ! メカの設計! 建物のデザイン!
一貫してビビッドかつポップなアートワークで彩られた本作。
止め絵のカッコ良さは勿論のこと、ちょっとしたカットの見映えも素晴らしいので、どの場面を眺めていても大好きな漫画を読んでいるときのようなワクワク感が止まりませんでした。好みのデザインって眺めているだけで脳が喜ぶよね。
久々にスクショ祭を開催してました。下手だけど。(この作品においてもスクショ下手問題解決せず)
頼りなさそうなツラのチャイ、ロック・ガールなペパーミント、ゴリッゴリ重装備のマカロン、と如何にも『アメコミチーム』的な面々が揃っていますが、チャイの赤スカーフ(それとない昭和ヒーローの香り)、ペパーミントの可愛いお顔(ギリ日本受けする/私は超好み)、マカロンの暑苦しくなりすぎないレベルを維持するデフォルメ(メカ装甲は偉大)、とアメコミ寄りになりすぎない工夫が感じられます。これ主観だけど。
途中加入の彼女に関しては……多くは語りません。フェチすぎん? 好きになるが?
なったわ(いつもの)。
【ノリと勢いのシナリオ】
そんな具合で、心地いいビート! ビビッドなアート! が主菜のゲームですので、重めのストーリーとかそういったものはございません。
いや、真剣に考えると重いのかもしれませんが、登場人物たちがそこまでガッツリと深刻に捉えていないので(悩んでいても結局「当たって砕けろ」という結論に至る)プレイヤー側も軽いノリでストーリーを眺められます。
主人公・チャイもそのレベルの軽いノリで物語の流れに参加するので、プレイヤーとのシンクロニシティは最初から最後までかなり高め。
逆に「真剣に考えすぎるな、チャイになれ」くらいのノリでいいのかもしれない。こっちがシンクロすべき。
ボスを撃破した後も、そのボスがどうなったのか(死んだの? 逃げたの?)等は一切不明なので、まあ細かいところは気にしないのが健康によいと思います。
あとはアレですね。実績やムービー各所に観られるパロディネタ。
全部拾えた訳ではありませんが、前述のベヨ云々やデビル云々を始め、キャプテン翼(ボールひとつにキリキリ舞いさ)、ポケモン(かがくの ちからって すげー)など笑わせてくれる実績名が多数。パロディでなくとも「このタイミングで!?」的なズルいタイトルもいくつか仕込まれています。そのノリ、末永く愛したい。
ザンゾウ氏のジョジョ推しはなんだったのか。とにかく画がうるさい(誉め言葉)のでいつしか出番を心待ちにしていました。
お前とは直接殴り合いたかったぜ。
※ここからネタバレ濃度上昇※
※あと百合要素(主観)に言及します※
【コルシカ姉貴とペパーミント女史】
808の転送技術に簡単するコルシカ、照れるペパーミント。
(おや?)
コルシカが計画に合流してくれたことを喜ぶペパーミント。
(ほう……)
チャイのピンチに颯爽と現れるツーショット。
(ホァ!!!?!?!?)
EDムービー、距離の縮まってそうなコルシカとペパーミント。
(オ゜ッ)
……これデキてますよね?(曇りなき眼)
いや、当方は百合厨ではありますが、流石に公式情報の根拠もないのに何でもかんでもくっ付けようとするような乱暴はいたしません。
公式が「あるかもよ」と可能性を提示してくださったとき、この瞬間こそ、当方の伝家の宝刀・想像力が活躍するのですよ。
これは「ある」ですよ。「ある」があります。
ペパーミントさん23歳……コルシカさん31歳……ありますね……とてもあります……(言語能力の処理落ち)。
これ以上はブログのジャンル・方向性と大きく外れるので深堀りしませんが、この辺のFandomはもっと盛り上がってもいいんじゃないかと私は強く強く思っております。
この二人カワイイから! めっちゃカワイイからさ皆! 知れ! 知れ渡れ!
……最後だけゲームとは関係ない話になってしまいましたが、とりあえず感想としてはそんな感じです。
いやあ、こういう方向性で“刺さる”ゲームは久しぶりでした。風花雪月以来か?
とりあえず今はストーリークリア直後状態で寝かせていますが、まだまだチャイと仲間たちの活躍を眺めていたいので(あともう少し戦闘スキルを磨きたい……)これからもチマチマと触ってゆこうと思います。
いいゲームに出会えました。元気になるゲームが私の心の殿堂入り棚に収まりました。ありがたいことです。
といったところで今日はここまで。
また次の日曜に。最近日曜にきっちり更新できてないけど。次こそは。