週報タルトトタン

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#125 No Man's Sky宇宙漂流記:ファーストインプレッション編

 

 や……ヤバいよこのゲーム……!
 時間をシュワッと盗んでゆきやがる……!

 という訳で最近どっぷりプレイしておりました『No Man's Sky』
 近頃はテレビ視聴専用機と化していたPS5を叩き起こして遊んでおります。
 PC版と悩んだのですが、熟考の末、結局こっちにしました。
 我が家のモニタ事情的に大きなモニタを使いやすくて便利だし、スリープ中断できるし、更にはリモートプレイでも割と快適に遊べるので、結果大満足。
 唯一不便なことがあるとすれば、スクショが4Kサイズなのでいちいち画像圧縮をかけないとアップロードできないことくらいかな……(それは完全に私個人の事情)。

 

 かなり好きなタイプのゲームです、コレ。楽しすぎて未だに驚いている。
 現在は『メインミッションを一通り終わらせた状態』です。ここまで40時間

 語る内容が多岐に渡りそうなので、とりあえず今回はストーリーには言及せず、ゲームとして遊んだ印象と感想だけを書く回にしようかと思います。
 そのあとにストーリーの感想や、これから作ろうとしているきちんとした基地の概要などなど、思いついたことを散発的に書いてゆこうかなと構想中。漠然と。
 一回の記事で終わらないのはドハマりした証です。

 

 そんな感じで、今回は単純にゲームとしてどんな印象を持ったかの話。ネタバレなどはありませんのでご安心ください。
 以下本文。

 

 

 

 

【好きな要素がてんこもりの自由な宇宙】

 

 ザックリと言うと、

 を足して2くらいで割って、さらにゼルダの伝説BotWEuro Truck Simulator 2を隠し味にそれぞれ一つまみ振りかけたようなゲームです。
 (あまりに乱暴すぎる喩え)
 (でも個人的にはこれが一番しっくりくるという……)

 

 もう少し丁寧に解きほぐしてみましょう。
 この宇宙には自由に探索できる惑星があり、どこにでも自由に発着陸でき、資源も好きなように集められ、ミッションは好きな時にやっていいしやらなくてもいい。
 自分の船も乗り換えていいし、見た目のカスタマイズに制限はないし、目の前にある貨物船は破壊していいし、救って自分のものにしてもいい。
 ただただ散歩してもいい。ギルドで名を上げてもいい。
 拠点を開発して豪邸を建ててもいいし、野晒しのまま放置してもいい。

 とにかく出来ることが多岐に渡っている。
 プレイヤーにあらゆる選択肢をドカンと一気に与えてくるタイプのゲームです。
 この宇宙が気に入りさえすれば、次はアレをやりたい、コレもやりたいと目移りしてしまうことでしょう。あまりにも贅沢すぎる。

 

 このゲーム、たしかリリース当初はガッカリゲーとして割と辛辣なレビューを浴びていた覚えがあるのですが(なんと発売年は2016年。もうすぐ7年か……)発売後もコツコツとアップデートを繰り返し、新要素を追加したり既存要素をブラッシュアップしたりを経て今の形になったらしいです。

 いや、これもう神ゲーですよ。
 未プレイの方は今こそ買うべきなのでは……? 基本的にはソロゲーなので入るタイミングにベストも今更もありませんし。
 この宇宙を知らないままだなんて勿体ない。

 

 とはいえ、万人に勧められるかといえばそういう訳でもなく。
 前述の通りかなりの自由度を誇る本作ですが、かなり序盤から「あとはもう好きにせえよ」と放っぽりだされるのでストーリーに沿って勧めるのが好きな方にはあまり合わないだろうと思います。これは間違いない。
 一応はメインミッションが存在しますし(なんとリリース当初はストーリーすらなかったらしい)、ある程度“プレイの目的”をゲーム側が提供してはくれますが、それをやらなかったからといって大損を被ることはありません。
 せいぜい最初のミッション「目覚め」をやっておけばいいくらい。これさえ最低限こなせば後はお好きにどうぞ状態。やりたいことができたりしたら自分でお調べなさいよ、くらいの距離感です。もっと説明してもいいのよ!

 

 あとは何をするにも資源が必要なところ。
 イベントアイテムくらいNPCから手渡しされるとか宝箱から出てくるとかでゲットさせてよ、と思う方にとっては本作はかなりしんどそう。
 基本的にすべてのアイテムを自作することになるので。

 自作するということは、その材料=資源も自分で集めるということです。
 地面の石をチリチリと炙って採取したり、生えてる植物からモギッたり、序盤は地道に集める他ありません。
 設備が整ってくれば素材集めもかなり楽にはなりますが、「最終的に自分で作る」という部分は変化しません。どこまでも自力の探索です。
 NPCから貰うのは(覚えている限りでは)データくらい。

 

 これを「自分の力でミッションを進めている」と感じられる人なら絶対に楽しめる。
 更に言うと、メインミッション以外にも「家を建てたいから素材を集める」「船を買いたいからお金を稼ぐ」と目標を自分で設定できる人ならもっと楽しめる。
 かなりの部分をプレイヤーからの能動的なアクションに頼っているゲームとも言えますね。

 

 私はどちらかというとオープンワールドに若干の飽きを感じていた人間ですが、ここに加わったサンドボックス要素と、どこまでも未知の星系が広がっているという解放感にすっかりやられてしまって、近年では類を見ないほどこの「探索ゲー」に入れ込んでいます。

 この銀河のどこにでも自分の家を建てていいんですか!? ヤッター!

 

 

【序盤の丸投げ感と選択肢爆発】

 

 これは購入前に予習していたのでなんとかなりました。有志の方々の指南に感謝。
 完全初見で始めると結構難しいのではなかろうか。いきなり気候のしんどい星で目覚めるところから始まるし。しかも自分死にかけだし。

 どん底状態からなんとか持ち直し、ようやく宇宙に飛び出して、自力で星々を移動できるようになったぞ! って時の感動よ。あれは感無量でしたね。
 この「何かができるようになった」を達成する喜びがゲームを進行してゆく上での原動力になっているように思います。クリア後の今もなお。

 

 そこからなんやかんやあって辿り着くスペースアノマリー、初見は呆気に取られましたね。圧巻。
 宇宙ステーションとは比べ物にならないテクノロジー、見たこともない種族の人々、どかどかと与えられるナノマシン、突如として与えられる膨大なレシピ解放ツリー。
 あまりの情報量に鼻血が出るかと思いました。
 やることが……やることが多すぎる……!(例の画像)

 

 宇宙に突如として放置されたような形なのに、とりあえず好奇心に任せて色々触っているうちにいつの間にか出来ることが増えている。不思議な感覚です。
 その選択肢の増えるスピードが物凄く早いんですよね。
 序盤から中盤にかけては「ちょっと……ちょっと待って……」と半泣きになっていた覚えがあります。たのしいね。

 

 基地コンピューターを弄っていると増えてゆく建設レシピ。
 とりあえずもっと好みの星に行きたくなって、新しい移住先を探し始める。

 

 移住先の星でいい場所を見つけるために長距離移動するが、徒歩は辛い。
 欲しくなってくる各種エクソクラフト。

 

 星を見て回っている間に成り行きで手に入っちゃったので、管理を始めてみる貨物船。
 しょっちゅう報告が流れてくるので向こうのミッション進捗も気になり始める。
 ついでにフリゲート艦ももっと増やしたくなる。金欠。

 

 何故か助けを求められて、素直に応じたらいつの間にか監督官になっていた開拓地。
 こっちもしょっちゅう通知が流れてくるので放置できなくて面白い。
 新しい建設に知らない合金を要求され、またレシピ獲得や素材収集に駆け回る。

 基地発展ミッションはどんどん知らない素材を要求し始める。
 また新しい惑星を探して宇宙を駆けずり回る。資源を倍化するのを覚える。

 

 そんなこんなしていたら当然お金が欲しくなるので金策を模索してみる。
 探索モジュールの解析報酬倍化がかなり旨い。
 農業はまだまだ手を出せそうにない。

 

 ようやくお金が貯まったので新しいエース艦を手に入れる。
 好きな色の戦艦が来なくてしばらくステーションで待ちぼうけ。
 眺めているだけで色んな船があって楽しい。

 

 ステーションに来たついでにモジュールを漁る。
 エクソスーツやマルチツールのテクノロジー枠がすぐ埋まる。
 スーツ強化と新ツール探しもしたいが、ああまた貨物船から帰投報告が……開拓地の決断が……自分の拠点の拡大が……。

 

 慌てて宇宙空間に出たら遺棄貨物船とすれ違う。
 興味本位で入ってみたらホラーチックな探索が始まって、もう何だこのゲーム? やりたいこと詰め込みすぎか?

 

 といった具合に翻弄されまくってます。遊べるコンテンツの物量が暴力的すぎる。
 こりゃメインミッションを一区切りにしないと、自分の好きなことに打ち込む土台なんて作れん! と判断し、拠点をきれいに作り直す(現在は野晒し)とか最高の船をゲットする(現在はB級戦艦)とかは後回しにして一旦クリアを目指すことにしました。
 なんだかんだストーリーは気になっちゃうもんで。

 

 

【クリア時の進捗いろいろ】

 そんな訳で、クリア時点では諸要素をかなりいい加減な状態で放置したままでした。

 

 拠点は青い空・青い海・緑の草原・灼熱の嵐(嵐だけ要らんわ)の砂浜に露天設置のままです。
 各種ターミナルも野晒しなので、エキスパートの皆さん方には申し訳ないと思っています。すまんな。景色がいいから許して。
 最低限の資源さえ揃っていれば、カッコイイ家なんてなくてもクリアはできるよ! と建築センスのない同志にむけてエールを送りたく候。

 

 船は初期のC級戦艦、のちにゲックから購入したB級戦艦の計二艘。現在のエースはB級の方です。
 いくつか墜落船を拾ってスクラップにしたりもしましたが、現在に至るまで拡張モジュールは1個しか出ていないうえ、そこまで稼げる訳でもなかったので(ステーションに運ぶのも特殊な手順が必要で案外面倒だし)廃船回収業を専業にするのはあんまり旨くなさそうですね。
 いい船が欲しかったら素直にS級の船を買った方がよさそう。
 歴代の主艦はスクラップにせずコレクションする方針なので、今持っているC級とB級は大事に保存して、次はS級を探してみようかな。
 戦闘の小回りが利くので個人的には戦艦一択です。ドッグファイト大好き。

 

 貨物船はフリゲートモジュールがぜんぜん手に入らない(かつ燃料の供給に難儀している)ため、最低限の拡張しかできていません。
 エクソクラフト転送装置はもちろん設置しました。これ便利ね。まだ黄色星系以外には飛んで来られないけれど……。
 貯蔵コンテナも搭載したので早く物質転送を行えるようにしたいのですが、フリゲートモジュールがあと4つも必要なので先は長そうです。

 

 開拓地はクリア直前になってようやく黒字に転換しました。やっと負債が減り始めたよ!
 とはいえ負債額がバカにならないので、まだまだ先は長そうです。
 住民間の紛争や次の建設予定など、意見が割れた時にだけ呼ばれて最終決定権を握らされるの、なんかいいように使われている感があって味わい深いですね。

 

 クリア時≒今現在の私の資産はざっとこんな感じです。一通り触りはしたけれど、「極めた」どころか「安定した」とすら言えない状態。
 これを本格的に弄り始めるのが、これからのお楽しみです。
 待っていたぜ……この時をよ!(例の画像)

 

 

【余生こそ本番】

 もちろん、メインミッションをクリアしなくても好きなようにできます。特にクリアしていないから遊べない要素なんかはないはずです。
 個人的に区切りをつけてから好き放題したかったってだけの話なので、そこはご留意くださいね。

 そんなこんなで長い長い余生が始まったので、さあこれから何をしよう。やりたいことは沢山あります。それはもう沢山。

 

 新拠点の構築。
 いい加減、ちゃんと屋内で活動できる拠点を作りたいんですよ。電力とかもバイオリファクター頼りの付け焼刃だったし。
 ようやくフロストバイトを露地栽培できそうな素敵な厳寒の星を見つけたので、ここに基地を作ろうと思います。
 出来たら別の記事に書こうかな。

 

 ミッションボードの活用。
 一度受けてみた鉱石探しのミッションでかなり遠い(当時の感覚)星系を指定されて懲りてから一度も触ってませんでした。
 ギルドという概念があるのをクリア直前にようやく知りました。
 これから新人として各ギルドで名を上げてゆきたいと思います。報酬にフリゲートモジュールが出ることもあるらしいので楽しみ。

 

 装備・戦艦の改良。
 エクソスーツとマルチツールはもっといいモジュールを導入したいところですね。
 特にツールの戦闘火力がよわよわすぎて困ってます。なんとかなるにはなりますが、もっと無双したい……。
 戦艦はS級を手に入れて強いモジュールを搭載しまくりたい。突き詰めると物凄いことになりそう。
 探査船とかもカワイイ形をしていて気になるので、一艘くらいコレクションしておいてもいいかもしれませんね。
 あるいはS級が落ちていたら自分でリストアしても愛着が湧くかもしれない。また墜落船サルベージに戻らないと……。

 

 貨物船の充実。
 まずはフリゲート艦を増やして、あとは管制室も増設して、もっと利益を上げられるようにしたいですね。
 あとアップグレードしたい。どうにかしたい。お客様の中にフリゲートモジュールをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
 宇宙海賊も効率が下がったらしくて本当に稀少なんですよ……つらい……。

 

 

 

 といった感じで、まだまだ遊べそうです。
 むしろこれからが本番ってくらいですね。さあ、これからどれくらい時間を吸われるやら。

 気軽に遊びに行ける宇宙があるというのは嬉しいものです。
 いいゲームに出会えました。幸せ。

 

 それでは、今週はとりあえずここまで。
 また次の日曜に。