週報タルトトタン

よく寝て、よく食べ、日曜ものかき。

#010 エアダスターとジェットクリーナー


 花粉症になったら目玉を取り外して洗いたくなるとか、疲れた頭をお湯につけたいとか、身体を物体としてメンテナンスしたいという話を聞くことがある。
 今日はそういう「イメージ」について考えてみよう。

 なお、この記事には医療的行為や工具の扱いに関する正しい情報は一切含まれておりません。あくまで「こういうことが出来たらなぁ」位の空想上のお話なので、間違っても実際にやろうとしないでください。
 そんな人は居ないと思うけれど一応。

 あとグロテスクな表現をする意図は全くありませんが、そういうのが極端に苦手な人には効くかもしれない。ご注意ください。

 

 

 PC内部にたまったホコリをエアダスターで吹き飛ばすたび、自身の随所に滞った色々をも飛ばしてしまえないかと想像する。
 鳩尾の上あたりに押すと出てくる取っ手があって、それを引くと心臓をふくめた胸の一帯がダルマ落としか引き出しのようにスポッと抜けてくる。中にはあちこちで吸い込んだ細かいチリやホコリがごっそりとたまっていて、まずは本体のボッカリ空いた部分をシューっと吹いていく。これは屋内でやると部屋中に散ってしまって後が大変なので、できればベランダでやるのが望ましい。
 外した方は解体して一つ一つ汚れを取り除くとよい。面倒ならエアダスターを当ててもいいが、却って汚れを奥に押し込んでしまうこともあるので、どちらかといえばエアダスターについたストローと掃除機を繋げて吸い取った方がパーツが長持ちする。
 全ての作業を終えたら元の位置がズレないように注意しながら取り外し部を入れ直す。きちんと収まったら取っ手を押して戻す。
 これで完璧。

 といった塩梅で、物理的にも精神的にも、上手く取り出せなくなってしまったものを手ずからトリミングできたらいいな……と思う。

 

 

 頭がストレスや使いすぎで疲れ果ててしまった日の夜に、布団に横になりながら脳の回復方法を考えることがある。
 ちょうどトリ○゛アの泉で配ってた金の脳みたいに(古いな)ガバッと頭骨が開くようになっていて、歯医者が使うようなピンポイントにジェット噴射を当てるアレで汚れを落としていく。掃除機のフィルターに詰まったハウスダストを爪楊枝で取り除いていくのに近い。シワの内側はとくに澱が溜まりやすいので、時間があれば念入りに水を通しておく。温水にすれば冬場のケアも安心。
 一通り手入れし終えたら、余計な水分を拭き取ってお終い。

 こんな風に、他の部位と違って手の届かないアタマの疲れも簡単に対処できたらいいんだけどな。
 ちなみにこの想像をすると不思議とよく眠れる。リラックスするのだろうか。

 

 

 読み返すと、いきなり何を言い出すんだコイツ……と自分でも思う。
 が、健康に対しても部屋掃除と同じように目で見てわかるような手段をとれたらこれほど楽なことはない。
 そういう身体的感覚が手軽に得られたら最高なんだけどな、などと取り留めもなく考えながら、今日は耳掃除動画や歯垢除去動画でも眺めて寝ることにしよう。


 とりあえず今日はここまで。
 また次の日曜に。