週報タルトトタン

よく寝て、よく食べ、日曜ものかき。

#095 金が金を喚ぶ、マジックポーション・ミリオネア

 

 クリアしました、マジックポーション・ミリオネア(Switch版)。
 こういうチマチマしたドット、あと素材集め作業に飢えていたので、心のスキマにちょうどフィットするイイ感じのゲームでした。
 プレイ時間は……諸事情により正確に計測できないのですが、実操作時間で考えるとおそらく15時間前後くらいだと思います。多分……。

 

 未クリアのあなたはこんな記事を読んでないでさっさと買ってください(勧告)。

 ゲームとしては2Dアクション、ジャラジャラ素材集め、店舗経営、ローグライト、の4つの要素を全部足して6で割った感じです。

 

 

【削ぎ落されたシステムまわり】

 「こういうのがやりたかったんだろ、おらよッ」という声が聞こえてきそうなほど非常にライトで必要十分、それでいて手堅い造りでした。
 ゲームシステムの装飾部分がそれはもう徹底的に切り落とされています。
 ポーションを売るお店なのに調合作業が要らない! クエストは自動的に更新される! 武器(というか魔法弾)は全部現地調達!

 

 シンプルすぎるように聞こえますが、実際のところは《アクションのレスポンスの良さ》《素材集めやエフェクトの気持ちよさ》《各設備へのアクセス性の良さ》《レベルデザインの絶妙さ》などが磨き抜かれていますので、前述の通り4つを足して6で割っても決して“足りない”ということはありません。

 むしろ面倒くさいシステムをいちから覚えてノウハウを蓄積するよりずっとシンプルで直観的に楽しめます。

 

 アクション部分の感触的には、Dead Cellsとかが近い感じでした。好きだった人には刺さるんじゃないかな。難易度は向こうの方が圧倒的ですが。

 

 とにもかくにもダンジョンにクロウルしてジャラジャラと素材を集めるゲームに飢えている人間には有難い作品です。
 やろうと思えば完全クリアに1週間も要さないボリューム感なので、大作リリースのスケジュールのスキマにも最適ですね。

 

 

【難易度】

 アクションとしては結構簡単で、詰まる要素はないと思われます。
 進むのに難儀するマップなどはほぼありませんでした。
 ボスもボス部屋内に分かりやすく安全地帯が設けてあるので、死に覚えせずとも大抵は一発クリアできるはずです。

 

 強化の余地が甘めかつ広めなのもイージーさに一役買っていますね。
 与えられたポイントの範囲で主人公パステルちゃんに強化装備を持たせてあげられるのですが、探索系の装備(素材オブジェクト一発狩りなど)はノーコストだったりと、基本的に所持装備は大体搭載できるようになっていた気がします。最終盤でも「何を捨てるか」くらいしか考えてなかったような……。

 かといってぬるま湯一辺倒ではなく、お決まりのオワタ式化(任意装備、これもノーコスト)もありますのでマゾゲーマーの方はそちらをどうぞ。

 

 また、水~土の前半ダンジョンは1回の探索につき5階降りてゆくことになるのですが、後半ダンジョンは10階に倍増します。
 前述のとおりヒリつく難易度ではない=滅多に失敗しない=単純に作業量が増えるだけなので、流石に長すぎるかなと感じました。楽しいけどダレた。

 最終ダンジョンに至っては100階ですからね。中断必至。

 

 

【ストーリー】

 ほのぼの笑えるテキストがいい感じでした。
 商売敵のマリーちゃん良い子だのう(孫を見る目)。

 ただ、この作品は続き物だそうで、この『マジックポーション・ミリオネア』から入った初見組からは分かり辛い部分がいくらかあったのも確かです。特にブリュメール関係。
 過去作をやっていればもっとすんなり理解できたんだろうか。やや感情移入しづらく感じました。

 一応、END3までクリアできれば裏話を全部見せてくれるのですが、その辺は本編進行中に小出しにしていただきたかったかな……というのが本音です。
 ゲームを進めるモチベーションがかなり違ってくるので。

 

 

【放置プレイ】

 一晩放置して素材がカンストするなら、そもそも一晩放置する前提で作っていないんだと思います(すいません)。
 このせいでプレイ時間が60時間を超えました。実際は15時間くらいしか操作していないのに!

 素材はダンジョンでの採取の他、自宅での培養でも入手することができます。
 白状します。放置しすぎました。これのせいでバランスをぶっ壊してしまったかもしれない(懺悔)。
 よって本記事は真っ当なプレイ感想ではなく、自力で採取するのを面倒くさがって培養に頼り切った邪道プレイヤーによる戯言ということになります。そういうことは早く言いなさい。
 (でもシステム的に許されているってことは想定されているってことですよね?)
 (開発者様の前作・前々作も放置系ゲームだったみたいだし……)

 ダンジョンを攻略する合間に素材が増えて嬉しいな、くらいの機能だったと思うのですが、悪用したはしたで某クッキー量産ババアのような「ワ~ッ目を離した隙にこんなに増えてる~」の快感を大いに得られたので、これはこれでアリだと思います。

 

 END3に向けた寄付ポイント稼ぎパートが最高潮の自動稼ぎポイントでしたね……。
 素材は自動で入ってくるし、ドリンクも弟くんが勝手に作ってくれるし、カネが溢れたら自動で寄付してくれるし……。

 で、これも懲りずに一晩放置したのですが(もうやけくそ)、一晩でボーナス要素が最後まで解放されてしまっていて乾いた笑いが出ました。

 


 だって一定水準稼いだらドリンク価格が10倍になって稼ぎが勝手に加速するから仕方ないじゃないか!
 ちょっと放っといたらポイントが天元突破してたんだ! おれはわるくねえ!

 

 

 

 

 ……といった感じで、EASY+ルールブレイカー装備で駆け抜けてきました100階。会ってきましたブリュメール殿。
 一応は完全クリアということになるかと思います。かなり甘々な設定ですけども!
 本当の意味での完全クリアはIMPOSSIBLE+のルールブレイカーなしクリアってことになるんですかね……? やりこみ勢恐ろしい……。

 

 

 とにかくこの作品は「欲しかったものを的確に与えてくれた」、この一言に尽きると思います。
 逆に言うと余計なものは一切くれませんでしたが、それはそれ。ラーメン屋に行ってラーメンが出てくれば大満足なのです。

 お値段以上の楽しい体験をさせてもらえました。佳作!

 

 といったところで今週はここまで。
 また次回の日曜に。